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ゴーヤの病気と害虫

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ゴーヤの病気と害虫



ゴーヤ実病気


ゴーヤの病気

つる割病

つる割病は連作障害の一つです。ゴーヤの根元の下のほうからツルがわれて白い粉が出てきたり、茶色や黄色に変色してきたりし、表面に茶色い液体が染み出してくることもあります。

この病気にかかると、初期は昼間は葉が萎れてしまい、夜から朝にかけて元気になります。次第に症状が進んでいくと枯れてしまいます。茎を切ってみると、組織が茶色く変色していることが確認できます。導管に障害が起きているために、水分がよく吸い上げられずに萎れてしまいます。

原因菌はFusariumの仲間で、土壌中に存在して生き延びていきます。病原菌は何年間も残るので、一度発生した場所では連作をしないように気をつけます。また、つる割病に耐病性のあるカボチャや、冬瓜などを台木に使った次苗を使うことも対策の一つです。


つる枯れ病

つる枯病とは、茎、葉が部分的に茶色く枯れ始めてきてどんどんと枯れていく病気です。 病気が進行すると、黒い小さい点がたくさんついてきます。

これは、柄子殻や子のう殻というもので、中に胞子が沢山入っています。これをそのままにしておくと、どんどんと拡大したり、地面のなかで生き残っていたりします。この胞子から増殖した病原菌が感染し始めると、とても大きい被害になるようです。

高湿度の条件で発生が多いようです。高温期よりも少し低温から暖かくなり初めのころが多いようです。
この病気もウリ科の連作障害の1つで、同じウリ科の作物を植えた場所には連作しないように注意します。また、土の中に病原菌が生息しているので、雨水の跳ね返りを防ぐことも有効な防除手段です。




ゴーヤ病気つる枯れ病



べと病

葉に黄色い斑点が現れます。葉脈の間に囲まれたところが角形に黄色くなります。やがて褐色になり、枯れていきます。株ごとだめになるということはなく、下の方の葉から枯れていきます。梅雨時期と秋の雨期に発生が多くなります。葉が濡れていることが発生の条件となるそうです。

真夏に発生するということはなく、暑さが最も激しい夏に収穫期を迎えるような作り方をしているゴーヤの家庭菜園栽培ではそれほど問題になることはないかもしれません。

気温が上がる前にこの病気にかかると、勢いが落ちて成長が遅くなるかしれません。梅雨時期の高湿度環境に気をつけることです。カビの一種のため、カビが発生しないような環境を作るように心がけると良いかと思います。

しかし、露地などで自然の環境下において、発生してしまった場合には、環境を改善することもあまりできないかもしれません。


うどんこ病

初めは、葉に斑点状に白い点が現れ、しだいに葉全体が白い粉をまぶしたように真っ白になります。こうなった場合、その葉はほとんど栄養を作りだすことができないため、葉としての役目が果たせなくなってしまいます。また、胞子を飛ばして広がっていきます。環境が湿度がたかい時期ほど多く発生します。また、日陰に近い場所でも発生が多くなるようです。

ゴーヤを栽培するような場所は完全な日向の場合が多く、あまり、うどんこ病が多発してしまうことは少ないのかもしれません。ハウスなどで栽培していると、低温期に高湿度になり発生条件が重なるようです。真夏の暑い時期にはほとんど見られません。



ゴーヤ葉生理障害異常




炭疽病

はじめに茶色い丸い病斑を生じ、周りが黄色く枯れてきます。徐々に大きくなっていき葉を枯らしていきます。病斑はちょうど蛾のような色と模様に見えることもあります。土壌から雨で跳ね上がり感染します。


白絹病

絹の糸のような白い菌糸をもった病斑が地際部分に発生する。菌の塊の菌核を形成する。株は枯れていく。土壌中に存在し、4,5年は生きる。


斑点細菌病

主に葉に虫食いのような穴をあけるように病状が進行していきます。葉が小さい茶色い斑点状にまだらになっていきます。葉をからしていきます。


斑点病

斑点細菌病と同じように葉にまだらな茶色い小さい病斑を無数に作り葉を枯らしていきます。


モザイク病

葉の新芽の部分からべこべこになって、ぶよぶよした形になって萎縮していきます。いわゆるモザイク状になるという病気です。アブラムシから媒介される病気です。


ウィルス病

葉に非常に小さい白点のような病斑をたくさん発生させます。葉のツヤがなくなり元気がなくなっていきます。葉緑素が消えていっているようにもみえます。


ネコブセンチュウ

根こぶ病とよく似た症状をあらわします。根に多数のコブ状の症状が発生します。根こぶ病はアブラナ科の大根やハクサイなどに発生する別の病気です。

根にコブが出来て栄養分の吸収が阻害されていくと次第に、株が弱っていき枯れていきます。

センチュウにはマリーゴールドを植えると防除できるようです。連作障害の1つで、土壌消毒をしないのであれば、何年間かゴーヤを作っていない場所で栽培するのが望ましいです。



害虫ハエ



ゴーヤの生理障害



受粉障害

ゴーヤは雄花と雌花が無いと受粉できませんので、そのため、雌花が咲いたタイミングで雄花が開花していないと受粉できなくなってしまいます。天気がいい場合はほとんど問題なく受粉できますが、開花した日が雨の日の場合などはうまくいかないことがあるようです。

実が大きくならずに黄色くなって落ちてしまいます。


低温障害

株が低温にあたってしまうと成長がとどこおってしまいます。

また、雌花が開花する頃に気温があまりに低いと、正常に受粉できず実が大きくならなくなるようです。低温だけでなく、日照も関係しているようで、日当たりが悪くて、着果しないこともあるようです。


過熟、黄色くなって裂果する、割れる

これは、障害というより、完熟ゴーヤのことなのですが、食べるには不都合になってしまいます。ゴーヤのたねの周りの赤い実はゼリーのようです。鳥に食べてもらって種を遠くへ運んでもらうために、目立つ黄色に変色して、実が割れて真っ赤な種がでてきます。

実はぼろぼろになりますので、食べることができません。食べてもぼそぼそとしておいしいとは言えなくなってしまいます。









ゴーヤにつく虫、害虫



ウリハムシ

銅色からオレンジ色の1cm程度の甲虫です。ウリ科の野菜について葉を食べ荒らします。かなりの大量発生がおきるのは夏の後半頃の猛暑のころです。

退治するといっても、すぐに飛ぶので逃げられてしまいます。



ゴーヤ葉が白い




ハスモンヨトウ

幼虫が食害します。実に大きな穴をあけられると、そこから黄色くなっていることがよくあります。少しくらいなら、切り取って食べてしまいますが、なぜか、傷ついたゴーヤの実はすぐに黄色くなって傷んでしまいます。


カブラヤガ

ネキリムシとも呼ばれている害虫です。幼虫が茎を食害します。ゴーヤの茎の根元のところを食いちぎってしまうと、もう刈り取られたも同然でゴーヤは枯れるしかありません。

大きく成長したゴーヤは茎の太さも根元では数センチあり、とても硬いのであまり心配入りませんが、植え付け後からいきおいよく成長が始まるまでが心配な時期かと思います。


ワタヘリクロノメイガ

蛾の一種で成虫は縁が黒く中が真っ白な羽根を持つ害虫です。幼虫が葉や実を食べていきます。とても派手な成虫で、尾のところに花弁のような器官があります。


ワタアブラムシ

全作物共通の害虫です。汁をすって植物を弱らせるだけでなく、病気を伝搬させる害虫となります。

人間や哺乳類で言えば蚊のような存在です。基本的によせつけないような対策が必要です。肥料が多いと、いい匂いがするのか、おびき寄せることになってしまうようです。


タバココナジラミ

ウィルス性の伝染病を媒介するタバココナジラミです。この虫に汁を吸われることによって葉がかれたり、株が枯れたりします。また、葉に卵を産み付けて増えていきます。非常に小さく防除が困難な害虫です。


ホコリダニ

ほとんど、肉眼で認識できるかどうかの限界の大きさです。成長点で汁を吸われたり実の表面を傷つけられたりします。小さいですが、葉の成長をストップさせるほどの威力があります。


ハンエンカタカイガラムシ

長さ2〜3ミリのカイガラムシです。貝殻のような殻にはいって汁を吸います。


アザミウマ

体長1mm程度の昆虫です。汁を吸い作物に被害をもたらします。葉や実の表面に傷を残していきます。大量発生するとかなりの被害となります。


コガネムシ

幼虫が根元にたくさんいると、ほとんどの根を食害してしまい、枯れてしまいます。気がつくと枯れていた。掘り返してみると、幼虫が何匹も居たなどということがありました。

大発生されたわけではありませんので、被害は数%程度ですが、甲虫類をよく見かける環境では、気をつけたほうがいいかもしれません。農薬で対処することが必要かもしれません。


ナメクジ

これは、梅雨明けまでの時期に多く、特に苗の育苗時に根元からかじりおられる。新芽を食べられるということが大きい被害です。ナメクジは寄生虫を持っていることもあり、人間にとっても害があることもあります。広範囲の野菜において食害が問題となっています。

退治する農薬もなるべく人体に無害なものを開発しているようです。コーヒー粕がいいという話がありますが、育苗ポッドに敷き詰めてもその上を歩いて行き、双葉のゴーヤを食べられたことがあります。


ゴーヤの病気や害虫への対処について


農薬を使うことを、消毒するという。

消毒とは、毒を消すという意味ですが、なぜ、病気の野菜に薬である農薬を与えて消毒というのか?人間で言えば、お薬を出したので消毒してください。ということになるのですが、これは、歯を抜いた後や傷口の化膿防止の為に、菌を殺菌する場合には当てはまります。しかし、風邪薬や鎮痛剤、その他の薬では消毒という表現はおかしいと思っていたのですが、野菜の病気を調べると、そうでもないように思います。

病気とはほとんどの場合、菌類や細菌、ウィルスが増殖して体を蝕むことを言っています。その病原体である、菌などを殺菌するので消毒という、これは正しい表現だとおもいます。

ただ、害虫駆除は少しへんですね。青虫やアブラムシを消毒するって、何かおかしいです。殺虫剤です。こういうとだいぶ聞こえが悪くなります。しかし、蚊やムカデの殺虫剤は必須です。何が違うのか?アオムシが人間にとって毒を与えないからです。蚊やムカデは人間に危害を与えます。そのため、殺虫剤が有益なものになるのです。

どうようにアブラムシやアオムシも人間にとってはただの、無害な虫でも、野菜にとっては体を食いつぶすとてもおそろしい害虫だと言えます。そう考えると、野菜の立場になって考えると、農薬で消毒したり、殺虫剤を使うことは本当に助かることなのかもしれません。

農薬を悪い者扱いばかりしているのも、極端な思い込みになってしまいますので、たまにはそのメリットも考えてみたいと思います。

農薬に過剰に反応しすぎていないか?

有機栽培でも農薬が使えるなんてひどい!とよく言われていますが、あまりにも何も知らずに過剰に反応するのはよく無いかと思います。重曹だって農薬に指定されるわけです。というより、農薬に指定されていないものを使うことがいけないのだと思います。

よく分かりませんが、何かを使うには農薬に指定されていないとだめなので、人間に無害なものでも農薬というのではないかと思います。思い違いで、間違っていたらすみません。

高校や中学校で覚えるような化学の知識でも十分だと思いますが、少し調べてみると意外と、なんだ、これくらいのものかとほっとすることもあります。それでも使用法と用量を守らないといけません。専門の機関が検討した結果により決まっていることです。また、これを守らないで害があっても自業自得だということにもなりかねません。



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